三井住友トラスト・パナソニックファイナンス株式会社
三井住友トラスト・パナソニックファイナンス株式会社は、三井住友信託銀行とパナソニックを株主に持ち、銀行系リース会社とメーカー系クレジット会社の双方の特長を併せ持つ総合ファイナンス会社です。社員がライフイベントを迎えても、一人ひとりのキャリアが継続できるよう、各種制度を整え、継続的な女性活躍推進の取組を行っています。
Mentor Forでは、2020年9月より三井住友トラスト・パナソニックファイナンス株式会社において社外メンターによる1on1プログラムを導入。女性管理職10名に対して、リーダーとしての自信形成、マネジメントとしての視点の獲得、ワークライフバランスの課題解決などを目的としてメンタリングを実施いたしました、
社外メンタープログラムを社内で推進した人事部 阿部貴行様、菅原潤子様にMentor Forのサービス導入の背景、導入後の魅力や価値、そして今後のジェンダーギャップ 解消への展望に関してお話を伺いました。
社外メンタープログラム導入の背景
一般的に女性活躍やD&I推進が浸透する中で、当社においても女性管理職の登用が自然と増えてきました。
しかし、その女性管理職の一人ひとりと実際に向き合ってみると、業務面では十分に役割を担うことができる一方で、実は“管理職”という仕事に大きな悩みを持っていたり、不安を抱えている、ということに直面しました。
初めは「時間が経てば解決する悩み」ではないかと考えていたのですが、
「いや、これは違うぞ、(女性がキャリアを形成する上でスタートラインから)男性管理職と同じではない」ということに気づきました。
そして、この課題を解決するためには、社内で検討を重ね、これまでの管理職向け研修だけではなく、まさに今注目されている“社外メンターが寄り添う”という形がいいのではないかと考え、本プログラムの導入を決めました。
本プログラムによる変化や感想
正直、プログラム開始前は「本プログラムを導入したから、こう変化するはず」というような確信めいたものは持っていませんでしたし、従来の研修のような感覚で「マネジメントの方法を学べた」というような受講者の反応を想定していました。
しかし、プログラム終了後に感じた実際の変化として、受講した女性管理職全員の表情が非常に明るくなり、管理職という職責に前向きになった、と実感したのです。
受講した女性管理職は、社外メンターとのセッションについて、このように言っていました。
「自身が直面する課題や考えを整理することができた」
「責任やプレッシャーで辛かった気持ちが楽になった」
「自分自身のキャリアをじっくり考える時間になった」
また、受講者からは「社外だから逆によかった」という声が多数ありました。
「メンターと打ち解けることができ、何でも話すことができた」
「社内の人と同じような話はできなかったかもしれない」
という声もあり、社外メンターを活用することで、これまで社内では解決の難しかった女性の心理的負担についても、解消できたと感じています。当初、受講を通じて、
「管理職としてマインド・スキルアップ」することを想定していましたが、
“良い意味で”違う成果にも繋がったことを嬉しく思います。
本プログラムを実施したことは女性活躍を更に推進していく非常に良い機会になっており、受講者が前向きに活躍してくれることを期待しています。
導入後感じた、社外メンターサービスの魅力や価値は
メンターとメンティーのマッチングに対するきめ細やかな対応です。
事前アンケートと面談を通してメンティーの個性や雰囲気、悩みの本質を汲み取り、最適なマッチングをしていただけました。
社外メンターという存在をどのように活用していきたいのかは個々人によって異なりますが、
個人に合うアプローチをしていただけるメンターを提案していただき、マッチングに関して非常に経験豊富で長けていると感じました。
このマッチングがあってこそ、社外メンターをより効果的に活用できたと思います。
D&Iと女性活躍の今後の展望
当社では経営戦略の中心にD&Iの考え方を取り入れ、まさに社員から多様な意見が出てくることを求めています。
派遣社員を含めると社員の過半数は女性です。女性が活躍すること、女性がリーダーシップを発揮する機会は当然たくさんありますし、それによってパフォーマンスも上がるという認識をもっています。そして、本プログラムをきっかけに、ある特定の女性だけではなく、女性が幅広く活躍できることが当然となること、社内において多様な女性管理職のロールモデルを増やせること、を確認できたと感じています。
ただ女性に管理職を担っていただくというだけでなく、次世代のロールモデルとなる女性管理職が「安心して前向きに働ける環境」を整えることが、何よりも全社を活性化させることに繋がると考えています。
これまでの「実力が達しているから管理職を担ってもらおう」という姿勢から、
これからは女性が自ら管理職になることを積極的に選択し、また本人が望むキャリアを会社側が後押しする、という姿が理想ではないかと考えています。
そうすることで、今よりさらにやりがいを感じる、将来なりたい姿を描くことができる、
いっそう女性社員が活躍できる会社となることに高い期待をもっています。