株式会社ブリヂストン

(写真左から)株式会社ブリヂストン DE&I・組織開発部の文傳様・増谷様・花岡様

世界有数のタイヤメーカーである株式会社ブリヂストン。絶えず先端技術の研究開発やイノベーションを追求し、人々の暮らしを支える製品を提供しています。

現在、ブリヂストンが注力しているのが「多様な個人の豊かで充実した人生」を実現するための取り組みです。活動の一環として、2021年よりMentor Forの提供する「社外メンター」および「社内メンター制度」を導入いただきました。DE&I・組織開発部の増谷様・花岡様・文傳様に、サービス導入の背景と今後の展望を聞きました。

  1. Mentor Forのサービス導入背景
  2. Mentor Forの選定理由
  3. Mentor For導入の効果
  4. 今後の展望

Mentor Forのサービス導入背景

当社が創業者の時代から大切にしてきたのが「最高の品質で社会に貢献」という使命です。さらに、時代の変化に合わせて“新しいブリヂストン”になっていくためには、この使命に加えて何が必要なのだろうかと考えてきました。そこで掲げたのが「多様な個人の豊かで充実した人生」。社員一人ひとりがブリヂストンを通じて自己実現を図り、充実した豊かな生活を送ることと、会社の成長を同時に実現していくことを目指して活動しております。

「多様な個人の豊かで充実した人生」を実現するために、やるべきことはいくつもありますが、その中でも優先的に対応したいテーマの一つが「女性社員の活躍」でした。現在、社員のうち9割が男性。社内で女性がますます能力を発揮して活躍してもらうにあたって、ロールモデルの少なさに課題を持っておりました。会社として制度を整えたり、リーダー層・管理職のマネジメントを見直したりすることと並行して、女性社員本人の意識の変革にも取り組みたいと考えたのです。

Mentor Forの選定理由

女性活躍推進に向けて何から始めるべきか考え、「社内メンター制度」の導入についてご相談したのがMentor Forとの出会いのきっかけでした。

Mentor Forは「社外メンター」のプログラムを提供しているため、メンティとして参加した女性社員がメンタリングを受けた経験を持った上で、後に続く人たちに向けて、今度はメンターとなり知見を共有してもらう。そんな好循環型のサイクルが実現しそうだと期待しました。Mentor Forでは、このように一貫してサービスを提供いただける点に魅力を感じましたね。

Mentor Forの「社外メンター」に登録されている方は、皆さん豊富な実務経験と多様なバックグラウンドをお持ちの方ばかりです。女性社員一人ひとりの悩みに合わせた対応をしていただけるのではないかと、マッチングの適合性の面でも期待感を持ちました。

メンタリングそのものや、メンター制度に関する知見がまったくない中で、Mentor Forの皆さまはコンタクト当初から非常に真摯かつ親身に相談に乗ってくださいました。当社の課題に寄り添っていただきつつ、ベストな形を一緒に考えながら提案もしてくださったんです。コミュニケーション面の安心感が決め手となり、Mentor Forに伴走をお願いしたいと考えました。

Mentor For導入の効果

「社外メンター」の導入には、大きく2つの狙いがあります。

1つ目は、キャリアとライフの両立における不安を払拭すること。相談に乗れる女性管理職や先輩が社内に少なかったため、経験豊富な「社外メンター」の方にお力添えいただきたいと思いました。2つ目は、幹部層・経営層を目指すマインドの醸成です。「管理職にはなったものの、その上を目指せる気がしない」という社員も少なくありません。ですが、自分の可能性を制限せずに、意欲があれば幹部層や経営層にも積極的にチャレンジしてもらえる土壌をつくっていきたいと考えています。

女性基幹職メンターと呼んでいる「社内メンター制度」に関しては、ささいな悩みも社内で気軽に打ち明けられるようなネットワークの基盤を作ってもらう目的で、メンター1名とメンティ3名体制でのグループメンタリングを実施することになりました。

メンティにはキャリア形成および管理職を目指す上での不安や課題を整理してもらいつつ、一緒に参加してる他のメンバーから新しい知見も得てもらいたい。メンターに関しては、メンタリングの実施を通じて対話スキルやマネジメントスキルの向上を図ってほしい。また、他者を知ることは自己理解が深まるきっかけにもなります。「次世代の育成に貢献できている」というところもぜひ実感してもらいたいと考えました。

トライアル期間を経て、2021年から9名の女性社員に「社外メンター」のプログラムを受けてもらうところから本格運用がスタートしました。

走り出したばかりの施策のため、本格的な効果検証はこれからですが、社内各所から「非常に良い取り組みだね」とうれしい声を早速もらっています。実際の当事者であるメンターやメンティが、それぞれの部門長や担当役員にも自らの活動を積極的に伝えているので、経営会議でも話題にのぼるほど。

私たちは他の人事業務も抱えている中、Mentor Forの事務局の皆さまには日程調整やアンケート回収など、実務面でサポートいただけているのが非常に心強いです。いつもテキパキと気持ち良く、ホスピタリティを感じる対応でスムーズな運営を実現してくださっています。

今後の展望

「2025年末までに女性管理職比率を7.5%に」という目標を社内で掲げています。チャレンジングな数字ですが、ただ、数字を達成すればいいというわけではありません。

管理職への登用が最終ゴールではなく、実際にその人たちが能力を発揮して活躍できる機会を最大化することが目指す姿です。そのため、管理職に昇格した直後のサポートや、その上のキャリアパスとなる幹部層・経営層に繋がるパイプラインの形成にも取り組んでいきたいと考えています。

Mentor Forの皆さまには、引き続き豊富な知見をもとに新たなアイデアをいただきつつ、この取り組みをご支援いただきたいと思っております。また、同じような課題を抱える他社様などとも交流の機会があると、個社ごとの成功にとどまらず社会全体にさらなるシナジーを生んでいけるのではないでしょうか。女性に限らず、組織で働く誰もが、ますます個の価値を最大限に発揮しながら心身共に健やかに働ける世界を目指し、ブリヂストンではさまざまな活動に取り組んでまいります。

▼ブリヂストン女性社員と当社メンターとの対談記事はこちらから

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